Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。
この頃、ニュージーランド国内では、ニュース番組でも特集が組まれるほど、環境問題についての話題が次々と出てきています。
今年初めには、スーパーマーケットなどで配られるレジ袋が、有料義務化となりました。
町中のカフェでは、マイ・コーヒーカップ制を推奨する動きが加速中。
6月からは、国内大手スーパーマーケットの量り売りコーナーで、持ち込み容器を受け付け始めたり。
また今月に入ってからは、ニュージーランドのテレビ番組1Newsが、『より環境を意識した消費者になるために』シリーズを組んでいます。
その中で、私達の食生活に密着した牛乳について、興味深いニュースをやっていました。↓↓
牛乳を飲まなくなる日が来るかも?
日頃、皆さんは牛乳を飲んでいますか?
中には、「牛乳の味が苦手!」とか、「牛乳を飲むとお腹をこわす」という理由で、豆乳など植物性のミルクを飲むという方もいらっしゃるのでは?
ニュージーランドでも、写真のような様々な乳製品が売られています。
店頭には、牛乳は少なくとも下記の5種類(ボトルのキャップの色)が並んでいます。
- フルミルク(青)
- ローファット(水色)
- トリム(黄緑)
- カルシミルク(黄色)
- フルクリーム(赤)
フルクリームは、お菓子作りなどに使うホイップクリームのことですね。
ニュージーランドの人々の中には、上記のような飲む牛乳のタイプについて、結構こだわりを持つ人もいます。
なので、職場の冷蔵庫にも、2〜3種の牛乳が常備されているんですよ!
ちなみにニュージーランドでは、ティーブレイクが労働法で明記されていて、職場がミルクやコーヒー、ティーバッグを提供してくれます。
私個人は...正直どの牛乳でもOK、ある物を使います(笑)
自宅では、牛乳の他、豆乳をよく買ってきますね。
牛乳は主にコーヒーや紅茶用ですが、豆乳はそのまま健康のために飲んでいます。
先程、キッチンに置いてあった近所のスーパーマーケットのチラシを見たら、色々なミルクが出ていました↓↓
牛乳、豆乳、カシューミルク、ライスミルク、アーモンドミルク...
それだけ、消費者の好みも多様化している証拠でしょう。
やっぱり牛乳が一番安いですけどね。
あっそうそう、今日ご紹介しているニュースによると、植物性ミルクの中では、オーツミルクが一番栄養価が高いそうですよ❤
国際的な研究結果で牛乳が悪者に
オックスフォード大学による国際的な調査結果によると、ニュージーランド産の牛乳は、その他の国で生産される牛乳よりも、はるかに環境に優しいそうですよ。
調査結果を表にまとめるとこんな感じです。
種類 | 1Lの生産に必要な敷地面積 | CO2排出量 |
牛乳 | 9 m2 | 3.2 kg |
NZ産牛乳 | 1 m2 | 1.6 kg |
豆乳 | 0.7 m2 | 1.0 kg |
アーモンドミルク | 0.5 m2 | 0.7 kg |
環境負荷という面からとらえると、牛乳は確かに、あまり効率の良いミルクではなさそうですね。
国際比較では優位な立場のニュージーランド産牛乳ですが、それでも20年先の将来を視野に入れると、人口爆発で牛乳の供給そのものが危ぶまれるそうです。
その過程で、乳牛の飼育からの環境負荷も加速するため、専門家からは、植物由来のミルクが将来の現実的選択肢になることは、避けられないとの見解が出されています。
NZの牛が排出する二酸化炭素だけでなく窒素も問題に
2日前には、更に気になるニュースが入ってきました。
25年間に及ぶ、デンマークの疫学調査を元にした研究によると、ニュージーランド南島の酪農の盛んなカンタベリー地方では、地域住民の大腸がん罹患率が、ニュージーランド平均よりも高いことに注目しているそうです。
ただでさえ、ニュージーランドの大腸がん罹患率は、国際平均より高いことで知られているので、けっこう深刻ですよね。
その地域の飲料水の窒素濃度は、やはり国際平均よりも高く、どうやらその飲料水が大腸がんの引き金となっている確率が高いとの見解です。
カンタベリー地方の酪農地帯は、世界でも最も乳牛が密集している地帯だそうです。
なんと牛が130万頭!!
近年になって、牛の数の抑制政策が採られたりもしているようですが、それだけ多ければ牛の糞尿もいたる所に散らばる訳で...
家畜、とりわけ多すぎる乳牛の排泄物から土壌汚染が起こり、地下水の窒素含有量が増していることに、これから先さらなる研究が進められていく見通しです。
詳しいニュースはこちら↓↓
ニュージーランド郊外の酪農地帯で水道飲料水を飲む際は、控えめにした方がよさそうですね。
では、皆さんよい週末をお過ごし下さいね。
オークランドの人気&おすすめホテル☆
コメント