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今年の冬は、けっこう厳しい寒さになりそうな初冬のニュージーランド。
リゾート地クィーンズランドでは、町でも昨日は積雪が10㎝あったそうですよ。
一方、オークランド地方は、南極寄りのクイーンズランドに比べたら暖かいものの、やはり冬はそれなりの寒さになります。
そんなオークランドの西部に、ニュージーランドで有名なTVNZ1のニュースプレゼンターである、ジョン・キャンベルが潜入取材をした映像が、昨日の朝のニュースで流れました。
訪れた場所は、キャラバンパーク。
ここに住んでいる低所得者層世帯の実態が明るみに。
詳しいニュースはこちら↓↓
大臣も子供を育てる環境ではないと認める
この西オークランドにあるウェストパーク・ビレッジは、一見よくニュージーランドで目にするキャラバンパーク。
敷地内には、ニュージーランドでスリープアウトと呼ばれる、プレハブの離れのような小さな建物が点々と並んでいます。
ここには、300人もが旅行者としてではなく、日常生活を送るために住んでいるというのです。
スリープアウトの多くは、トイレやお風呂が付いておらず、外の共同設備を使わなければなりません。
しかも使うたびに、管理事務所へ鍵を借りに行かなければならないそうです。
ミニキッチンには調理用コンロもなく、あくまで一時的な宿泊設備であることは明らか。
こんな質素な設備でも、宿泊代は週240ドルあたりから高いものでは500ドルもするそうです。
借り手の弱い立場を利用した、まるで搾取ですよね。
いくらニュージーランドの大都市オークランドといっても、郊外ですよ!
通常の家賃と何ら変わらない賃料は、低所得世帯には払えるはずもありません。
実際、宿泊代は政府によって援助されているそうです。
つまり、国は我々の税金を使って、生活保護世帯にこんなちっぽけな住まい暮らしを強いているわけです。
就学年齢の子供たちも多くいることから、日頃その子供たちを世話をしている教育財団の人が、アナウンサーを案内しながら、ここで過ごす人々、特に子供たちの粗末な暮らしを説明している映像に、胸が打たれます。
住宅問題はニュージーランド全土に
先日、このブログのニュージーランドの不動産バブルでも触れましたが、借りる家が見つからず、モーテル暮らしや、今回浮き彫りになったキャラバンパーク住まいをする人々は、まだまだ氷山の一角。
西オークランドは、以前から南太平洋諸国から来た移民などの低所得者層が多く、犯罪率も他より高い傾向があります。
住宅事情の悪さは、地域の治安にも影響する側面を持っていますからね。
最近では、オークランドの住宅難を抜け出した人々が、比較的近距離のベイ・オブ・プレンティ地方の中心地タウランガに密集し、ここでも住宅供給不足となってしまっています。
1000戸もの家が足りない現状に、自治体は当面タウランガへの移住を控えるよう、宣言まで出しています。
キウィ・ビルト住宅の売れ行き
政府も何とかしようとするのですが、あまり明るいニュースは聞こえてこないんですよね〜
『キウィ・ビルト』と銘打って、政府が斡旋する住宅も建てられるのですが、どうもその価格設定が勘違いもいいところで、売れ行きは低調。
売れなければ、最終的には政府が買い取ることとなり、本末転倒...
う〜ん、ニュージーランドのかつてのイメージ『広々とした土地に大きな一戸建て』とか、『持ち家率が7割』なんてとっくに消えてしまったような...
今のニュージーランドには、もっとたくさんの、暖かくてしっかりと作られた住宅が必要なのは明らかですね。
では、また明日!
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