Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。
今朝は寒いと思いきや、小春日和のような一日でした。
ビーチに行って来ましたが、気持ち良かったですよ♪
さて、先月このブログのニュージーランドの最低賃金は高すぎる?でも触れましたが、4月1日に最低賃金が引き上げられて約2ヶ月が経とうとしています。
そして、とうとうまたワーキングプアの反乱が起きました!
そう、ストライキです。
今回はKFC、Pizza Hut、Carl’s Jrのブランドで営業しているレストランで働くスタッフのうち、組合に所属する約60パーセント近くの人達がストライキに参加。
すでに昨日金曜日の午後2時から始まっていて、月曜日の朝まで職場に戻らないという姿勢だそうです。
ストライキの詳しい詳細ニュースはこちら↓↓
やっぱり起きたか...という感じもしますが、研修医、助産師、バスドライバー、学校教員と来て、まだまだ続いていますね。
今日は、何でニュージーランドではそんなにストライキが起きるのか、そしてそもそも、今回のファストフード業界の賃金は、提供するサービスに見合っているのかについてお話したいと思います。
ニュージーランドの労働者はユニオン加入者が多い
日本で組合、あるいはユニオンとかストライキと聞くと、何となく勤め先から煙たがられる右翼的な存在として、あまり歓迎ムードはないかと思います。
かつては私も全く馴染みがなく、メーデーに日本看護協会のメンバーが、原宿でデモ行進する映像をテレビで観た記憶にあるぐらいです。
一方、ニュージーランドはイギリス連邦の一国と言うこともあり、そもそも本国で発祥したユニオンという組織が業種を問わず、広く根付いています。
私も現地で就職後、1か月も経たないないうちに、ユニオンの世話役さんから接触・勧誘がありました。
でも加入したら、2週間ごとに組合費が約1,500円もお給料から天引きされるのを知り、そもそも高すぎ!
と納得できないので断りました。
でも勤め始めると、ユニオンの集まりが開催されるたびに、メンバーは持ち場を堂々と離れて出席するんです!
加入していないのは新人の私ともう1人だけ。
それからマネージャーは同じユニオンの加入対象ではないので、合わせて3人だけが現場に残され忙しいしいのなんのって!!
そんなときに限って電話がバンバンかかってきたり...
その数ヶ月後には、賃上げに伴う一時金支給が決定されたものの、それを受け取るには、ユニオンのメンバーになるか、『Bargaining fee』と呼ばれる団体交渉費(組合費とほぼ同額)を1年近くも払い続けなければならないという手紙が届きました。
どっちもイヤなら一時金は無し!
しばらく賃上げが無かった業界らしく、一時金1,000ドルくれると言われれば、ただでさえ少ない給料の身分、決断しました。
ユニオンメンバーになりましたよ、その時から...
だってほぼ同じ金額の団体交渉費を払うのは馬鹿らしくて...
でも、年間に換算すると結構な組合費。
賃金交渉で増えるお給料から差し引し引いて、もっとシンプルなシステムに出来ないの??
もらってからまた取られるという構造が、なんともややこしい。
そしてユニオンメンバーになっては見たものの、どうにも元が取れていない気がしてなりませんでした。
世話役さん達はしょっちゅうセミナー参加とかで公休を取るのに、一般メンバーには大した還元も無く(怒)。
実際、強いユニオン・弱いユニオンがあり、どのユニオンに所属するかは自分の務める業種によるんですよ。
私のユニオンは正直使えませんでしたね。
今回のユニオンはよくやったと思います。
でも、お店はいつも通り開店して大丈夫なの??
日本のKFCが高すぎる!?
今回のファストフードチェーンのストライキ。
Carl’s Jrはアメリカ発のハンバーガーショップということしか知りませんでしたが、ニュージーランドではKFCやPizza Hutと同じ経営者なんですね。
私自身は、日本のKFCはたまに無性に恋しくなり、食べると美味しいと思えるのですが、ファストフードにしてはけっこう高いですよね。
なので、いつもすかさずクーポンを使うようにしていました。
ニュージーランドに来てからも、大きな町にはKFCがあるので、たま〜に新メニューをテレビのコマーシャルで観た時などに利用します。
でも、味は日本と比べると全然ダメダメ、油っぽいし。
日本のようにおしぼりなんて付けてくれないので、手書きヌルヌルに...
でも、値段は安いですよ〜
多分、日本の3分の2ぐらいの感覚です。
ただ、メニューも違うので、直接の比較は難しいですね。
ポップコーンチキンとかスパイシーチキンって、日本にもありましたっけ??
ニュージーランドにはビスケットなんてありませんし。
まあ、味はともかく安さもあって、夕方のドライブスルーは混みます。
彼らの賃金については、今まで気にしたことがありまでんでした。
数年前に『ゼロ・コントラクト禁止』法案を成立させた要因が、KFCの身勝手な雇用形態だったのは覚えています。
要するに、それまではスタッフの契約に、最低勤務時間の保証が無かったんですね。
ニュース記事に書かれていたのですが、雇用会社のチーフ・エグゼクティブの2017年給与は、最低賃金で働くKFCスタッフが66年働き続けなければたどり着けない金額だそうです。
そりゃあ、キレたくなりますね。
4月の最低賃金引き上げも、中堅・ベテランスタッフの賃上げにしわ寄せが行くのは明らかですし...
ピザのMサイズが500円以下!
お次はPizza Hutのお話を少ししますね。
我が家には、毎週末スーパーマーケットの広告に紛れて、Pizza Hutの小さなチラシを受け取ります。
でも、いつも思うのはその安さ!
ニュージーランドにはドミノ・ピザも有り、お互い潰し合いか?というように価格が下がり続けています。
まだ学生生活を送っていた頃、ドミノ・ピザの近くに住んでいたんです。
当時、毎週火曜日は5ドルでピザが買えるとあって、週一で夕飯代わりに食べていました。
ところが最近は、3.99ドルで一番小さい(と言ってもMサイズぐらいはある)ピザが持ち帰り出来てしまうのです。
確かに原料は小麦粉、野菜、チーズにサラミ、それにオーブン光熱費、ケース代と人件費...
えっ?やっぱり安すぎません??
日本じゃピザは、取りに行ってもそれなりの値段しますよね!?
あっ、おまけのお話です。
ニュージーランドでもピザを配達してくれますが、ピザ宅配専用の便利なバイクなんて見かけません。
バイトの店員が勤務のために乗ってきた自家用車に、覆面パトカーか?というようにペタンとドミノ・ピザのランプを取り付け、ボロい車でと届けに行くんですよ!!
では、また明日!
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