Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。
今年も気付けばもう5月半ば、一年の3分の1以上が過ぎ去ってしまったわけですね。
日本は梅雨入り前のすがすがしい季節だと思います。
うらやましい...ニュージーランドはすでに初冬です(涙)。
日本にはカレンダー暦の1年の他に、会計年度という概念がありますよね。
年度初めが4月で年度末が3月、学校の入学や卒業のシーズンですし、年度末は決算時期でお勤めの方々にとっては残業が増えたりと、人々の生活にも根付いたものになっていると思います。
一方、ここニュージーランドではどうかと言うと、意外にも年度初めと年度末という似た概念が存在します。
こちらでは『Financial Year』と呼ばれています。
今日はこの言葉にまつわる、ニュージーランドの税金についてお話しますね。
ニュージーランドのFinancial Year
冒頭でお話したように、ニュージーランドにも年度初めと年度末があるのですが、じつはその時期が2種類存在するんですよ。
企業や一般庶民の所得税などにかかわる会計年度区切りは、日本の年度末と同じく3月末です。
ところが、どういうわけか政府関係の会計年度は、下記の通り時期が異なります。
- Financial Year starts: July (7月)
- Financial Year ends: June(6月)
日本との比較を表にまとめると、分かりやすいかと思います。
個人の所得税年度 | 企業の会計年度 | 政府の会計年度 | |
日本 |
1月1日~12月31日 |
企業の決算時期による | 4月1日~翌年3月31日 |
ニュージーランド | 4月1日~翌年3月31日 | 4月1日~翌年3月31日 | 7月1日~翌年6月30日 |
どうも世界的に見て、こうした変則的な年度区切りを持つ国は少数派のようです。
日本のその1つなんですね。
日本もニュージーランドも変わり者ってこと??
ニュージーランドの税務署
ニュージーランドでは、たとえどんなに短い時間であろうと、仕事をしてお給料をもらう場合、まずIRDナンバーと言うものを取得しなければいけません。
その上で、所得税の納付義務が発生します。
IRDは正式には、Inland Revenue Departmentと言い、日本の国税局と税務署を合わせたような国の機関です。
もしもニュージーランドにワーキングホリデーで来て、仕事を見つけて働きたいと思った場合でも、働き始めるにはIRDナンバーが必須です。
そのため、外国人であろうと関係なく、比較的身近にお世話になるお役所なので、ぜひ覚えておいて下さいね。
町に必ず1つはあるので、直接出向いて手続きする他、オンラインで大抵の納税手続きが出来ます。
勤め先や勤務時期、収入の受け取り銀行の口座なども登録したりするため、『勤め始めた時からの記録がIRDに完全に把握されている』と言っても過言ではありません。
もし賃金を現金でもらって、そのままポケットに入れてしまったら、英語で「Under the table」と言いますが、つまりは脱税ですね。
明るみになれば、雇用主・従業員とも罰せられます。
最悪ビザ取り消しになって退去処分となるので、注意しましょう。
IRDの職員も人の子??
ここでお話しているIRD、実はここ数日マスコミにたたかれているんですよ。
何をやらかしたかと言うと、1つはとんでもない額(NZ$12,000,000!!)を見当違いの女性の銀行口座に入金してしまい、その女性はぬか喜びもつかの間、その口座は凍結されてしまい、日々の買い物にも困り、ご近所さんたちに助けを求めなければならない始末。
IRDも彼女の利用している銀行も、事態を把握していながら、なかなかことの解決を急ごうとせず、マスコミに騒がれることに...
そしてその翌日には、もう1つ滑稽なニュースが明るみに。
なんと、ニュースには8ヵ月の赤ちゃんを抱いたお父さんが、笑いをこらえながらインタビューに答えています。
と言うのも、IRDがこの赤ちゃんを所得納税者として「今後、あなたの得た収入に基づく納税に関する情報を作成しお知らせします。」と書いた手紙をこの赤ちゃん名義で送りつけたそうなんです!
詳しいニュースの詳細はこちら↓↓
まだまだほかにも同じ手紙を受け取った赤ちゃんがいるそうで...
大丈夫かなぁ、ニュージーランド???
では、また明日!
コメント