ニュージーランドの最低賃金は高すぎる?

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このブログをはじめて、早いもので1か月が経ちました。

身近な話題を交えながら、これからも読者の皆さんにお役に立つ情報を提供していきますので、どうぞよろしくお願いします。

さて、実は今年も4月1日に、最低賃金値上げの法律が施行されました。

今日は、ニュージーランドで働く際に知っておきたい、賃金についてのお話です。

 

ニュージーランドドルの価値

まず初めに、今日の為替レートでNZ$1は約75円です。

元々ニュージーランドドルは、米ドルに比べるとけっこう変動の激しい通貨です。

私が初めてニュージーランドに来たのは、リーマンショックの半年後でした。

日本を離れる前に学生ビザを取得するため、滞在費や学費、往復航空券などの支払いを事前に済ませる必要がありました。

それは、ニュージーランドドルが記録的な底値をようやく脱し始めた時期で、まだ日本円がけっこう強く、1ドルが50円ちょっとと、請求書を見るとかなりお得感がありました。

でも、実際に住み始めてからはすぐに60円越え、そしてじわじわ上昇し、この10年を振り返ると、かなり乱高下しています。

3~4年前は、90円を超えてオーストラリアドルの価値に迫る勢いだったのが、ここ2年ほど80円前後を行ったり来たりしています。

 

大幅な最低賃金値上げ

さて、本題の賃金についてです。

私が最初に頂いたお給料の時給は、当時の最低賃金15.25ドルよりほんの少しだけ上でした。

でも一人暮らしをしていたので、家賃や生活費を差し引くと、当時はほとんど貯金出来ませんでした。

主たる理由は、家の古さにそぐわない高い家賃と、この国の消費税に当たるGST(Goods & Services Tax)が15%と、日本の倍以上の高さのためです。

所得税自体は累進課税制で、相当出世しない限りはさほど問題ではないのですが、フルタイムの労働者にとって痛いのが、外食をしなければならない時です。

レストランでは、前菜が6ドルほど~、メイン1皿が最低でも14ドルほどしますし、飲み物も最低3~4ドル以上はします。

持ち帰りのお店でも、1品12ドルくらい出さないと、お腹一杯になるものは買えません。

つまり、外食に1,000円以上出さないと、まともな食事にありつけません(悲)。

というか、日本のようにB級グルメから高級レストランと、幅広い選択肢がある国ではないのです。

それでも近年では、『Living Wage(実際の生活物価に見合った賃金)へ追いつけ』をスローガンに、ほぼ毎年のように、25セントや50セントといった最低賃金引上げが行われているので、雇用者の方々にとっては、人件費対策に頭が痛い昨今だと思います。

でも今回の実施は、成人労働者賃金16.50ドルから17.70ドルへの大幅な引き上げでした。

今日の為替レートで計算すると時給1,290円!いいと思いますよね??

いえいえ、話はそんなに単純ではないのです。

それによって、雇用主は雇用調整を始め、人員削減や勤務時間短縮というしわ寄せが労働者に降りかかります。

政府は既に、2020年には18.90ドル、2021年には20.00ドルまで最低賃金を引き上げる法案を成立させています。

でも、既に今年のLiving Wageが21.15ドルと発表されているんです!!

救いは高利息の定期預金

というわけで、ニュージーランドの生活は、決してお安くありません。

一人でキッチン・バス付の家に住もうと思ったら、家賃も都市部では週250ドルで足りるかどうか?

相当運が良くなければ、無理でしょう。

そんな中、ニュージーランドで今でもありがたいと思うことは、定期預金の金利の高さです。

日本の0.15%のような、「それ、ほとんどゼロでしょ!?」というようなことはありません。

私のメインバンクでは、現時点で定期預金を始めたい場合、元金が10,000ドル以上必要ですが、1か月モノで0.5%、5年モノで3.35%というように、ライフスタイルに合わせて期間が幅広く選べ、金利も基本はその期間に従って上昇します。

つい最近まで、もっと金利も良かったんですよ。

私の現在の定期預金は3.4%、時々短期でもお得な金利が出ることもあるのです。

日本では100万円預けていても、1回時間外手数料を払ったら消えてしまうような金利...

問題は、将来日本に帰ることにでもなったら、どうやってニュージーランドドルをお得に円に換えるかですね。

まだいつになるやら分かりませんが...

では、また明日!

 

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