Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。
日本では、昔から『おばあちゃんの知恵』というものが、生活の様々な場面で生かされていると思います。
それが科学的に証明されていないことでも、何でか役立ってしまう、少し謎めいた奥の深い世界ですよね。
きっと、何百年と言う歴史の中で育まれてきたものだからこそ、その再現性と有効性があるのでは?
ここニュージーランドでも、特に先住民マオリの末裔の人々が、様々な暮らしの知恵を生かして生活しています。
今日はそのマオリの知恵のお話です。
万能の葉っぱ、Kawakawa
私は引っ越し前、ご近所さんのマオリのおじさんに、とても可愛がってもらっていました。
ことあれば、私に差し入れものを届けてくれ、私もささやかなお返しをして、何だか古き良き日本のようなご近所付き合いを楽しんでいました。
そんなある日曜日の午後、天気も良いし、少し歩きに出かけよう!ということに。
20分ほど、たわいもない話をしながら着いた先は、海沿いの道端に整備された、ちょっとした隠れ家のような公園でした。
公園と言っても、芝生の広場にベンチとゴミ箱ぐらいしかありませんが...
その公園は以前から知っていましたが、私には初めて立ち寄る場所でした。
するとマオリのおじさんは、なんでそこに私を連れてきたかったかを教えてくれました。
そこの公園の茂みを少し入るだけで、たくさんのKawakawa(カワカワ)の木が自生しているのです。
私は「ああ、それこの前持ってきてくれた葉っぱの木!」
おじさんは、その艶やかな緑色の葉っぱを木からちぎりとって食べて見せました。
「ここにたくさんあるからサッ!」
てな具合に、おじさんは得意げでした。
天然の万能薬!?
Kawakawaは噛むと、少しミントのような味がします。
葉っぱでお茶を作れば、なんちゃってミントティーの出来上がり!
ホントですよ、健康食品やオーガニックのお店で、Kawakawaのティーバッグが売られているのを見たことがありますから。
というのも、Kawakawaのお茶は、腹痛を和らげてくれるそうなんです。
私はもっとKawakawaのことが知りたくなり、その日の夜、いろいろと調べてみました。
すると、確かにKawakawaには、れっきとした科学的研究がなされているらしいのです。
薬品など持ち合わせなかった大昔のマオリの知恵が、この現代に受け継がれているわけですね。
ニュージーランドはかつて、マオリの部族間争いが各地で起こり、負傷した人々はこの葉っぱを傷口にあて、沈静を試みたそうです。
ニュージーランド固有種で、どこにでも自生しているわけですから、救急箱に入れて持ち歩く必要はないですよね!?
Kawakawaは料理にも使える!
もうひとつ、マオリのおじさんのおススメは、Kawakawa入りオムレツです。
私も作ってみましたが癖も無く、おいしく頂きました。
ササッと刻んでさっと炒め、卵でとじればハイ出来上がり!
ほうれん草のような感覚でビタミンやミネラルが補給出来る、しかもタダとくれば最高の食材ですね。
新鮮な葉っぱは、よく洗ってビニール袋に入れ、冷蔵庫保存でしばらく持ちます。
もし大量に手に入った時には、自然乾燥させてストックハーブとして使用できます。
即席で、お茶にも最適です。
ニュージーランドには、この他にもまだまだ固有の植物がたくさんあり、大学などの研究機関が秘薬を見つけようとする動きもあるそうですよ。
奥が深いニュージーランド、Kawakawaも是非お試し下さいね。
では、また明日!
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