ニュージーランドで住まいを借りる時の注意点

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Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。

日本のニュース記事を読んでいたら、「今年のゴールデンウィークは長過ぎた」と感じた人が多かったとのこと。

日本人らしい感想ですよね。

まあ、みんな揃って同時期に休めば、普段の日常が非日常の光景になり得るわけですからね。

とんでもない行列が出来たり、売切れが続出したり...

そんな人混みは滅多に経験出来ない国、ニュージーランド。

もう、冬が直ぐそこまでやって来ています。

そこで今日は、この時期ニュージーランドに移り住む方や、引っ越しを考えている方が、冬に新居で凍えないよう、住まい探しで気を付けたい点をお話しますね。

築100年以上もザラ

ニュージーランドは地震国だというのに、まだまだ古い建物がたくさん現存しています。

分かりやすいのが、ヨーロッパ風の屋根に装飾が施された、レンガ造りの建物。

1階部分は店舗になっている所が多いですね。

それらの屋根付近を見上げると、1902年とか、1904年とか、もう100年以上経っている建物がけっこう多くあります。

そう、この国は第二次世界大戦の舞台になっていないので、古い物がよく残っているんですよ。

内部はキレイにリノベーションしてあって、レトロな窓枠がオシャレだったりしますが、気を付けて下さい。

クライストチャーチ大地震では、こうした古い建物がかなり倒壊しました。

それを教訓に、地域の自治体と専門家が、既に耐震評価を下して家主に通告しているはずですし、住所で調べれば、耐震評価情報も公開されています。

ただ、イエローカードをもらった建物は、近い将来取り壊しが必要だが、まだ居住可とされているのです。

もしあなたが、Trade Meや口コミでそうした物件に出会った時は、立地と間取り・サイズが家賃と不釣り合いでないか、良く近隣の物件と比べてみて下さい。

引っ越しても、耐震問題で立退きを迫られ、真冬にまた家探しとなる可能性があります。

いつ大きな地震がやって来るかは誰にもわかりませんし、既に耐震問題のある物件は、さらに不安要素が大有りです。

まして、外国人が借り手だと、騙される可能性も否定出来ません。

気を付けましょう!

アール・デコ建築

お次はアール・デコ建築。

アール・デコって、何だかフレンチっぽくてオシャレですよね。

アールデコ1

アールデコ2

ご存知の方もいらっしゃると思いますが、アール・デコは1930年代に流行った建築様式です。

1931年に起きた大地震で壊滅的な被害を受けた北島の街ネイピアは、復興に際して街づくりにアール・デコ様式を採用しました。

ネイピアはそれ以降、アール・デコシティと呼ばれるようになりました。

そしてそれが流行となり、ニュージーランド各地に広がっていったわけですね。

この手の建物は外観が顕著で、窓やドア枠のきれいなステンドグラスが特徴です。

ただ比較的新しく見えても、建てられたのは1950年代と、けっこう古いです。

鋼鉄の補強工事を施していれば、外から見てわかりますので、そうした物件を選びましょう。

また、建てられた当時のままの窓枠は、隙間風がよく入ってきますので、要チェックです。

二重ガラスになっていることも少ないので、家賃が抑え目な分、寒さに耐えなければならないかも!?

1970〜1980年代の集合住宅

お次は1970〜1980年代に量産された、アパートや長屋タイプの建物です。

家賃設定が低く、バジェットな住まいとして需要があります。

ただ残念ながら、実質重視の造りで立て付けも悪く悩ましい...

キッチンの戸棚のデザインに特徴があり、見分けしやすいです。

具体的には、カラフルな色使いの戸棚で、丸い銀色の小さな取っ手を引っ張って開閉するタイプです。

オーダーメイドの括り付け家具ですが、クオリティーが低く、既に閉まらなくなっている引き出しや扉が多々見受けられます。

もう1つの特徴が、天井の円錐形をした電灯カバーです。

電球が丸見えで、レトロ感があります。

また水回りは、大家さんが改装を施していない場合は、水とお湯の蛇口が2つに別れた、古いタイプのままなので、特に冬場は温度調節に苦労します。

もう1つ大事なのは、窓のチェックです。

ニュージーランドの古い家は、やたらと大きな1枚ガラスの窓が、壁の半分以上を占めていたりします。

眺めは最高なのですが、隙間風と結露がひどく、冬場は朝起きるとカーテンがびしょ濡れ状態ということも珍しくありません。

そのカーテンがカビて、胞子を撒き散らし、喘息やアレルギーを悪化させることになりかねません。

あとは、きちんと断熱材が入った物件であるかどうかですね。

借り手にとって、外からは確認しにくい点ですが、これに関しては今年の冬から、法律で取り締まりが始まります。

家主は家を貸す場合、断熱材を施すことが義務化されるので、今頃は工事の駆け込み時期でしょう。

1990年代の水漏れ住宅

最後は、1990年代に建築基準や関係規定を無視して大量生産された、水漏れ建物です。

素人に毛が生えたような業者の手抜き工事で、住宅に限らず公共施設まで巻き込み、社会問題化したそうです。

こうした物件は外観がまだ新しくみえるため、騙されないようにきおつけましょう。

きちんと修繕工事を施しているか、壁や天井のシミやめくれをよく確認しましょう。

以上、ざっと思い当たる注意点を上げてみました。

基本的に、日曜大工で何でもやってしまう国民性なので、プロでなくてもこの工事はな〜??という箇所を目にすることは日常茶飯事です(笑)。

家を借りる際には、決して家賃が安い国ではないので、家を買うわけではないからと妥協せず、よく見極めましょうね。

では、また明日!

 

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