Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。
日本には、列島各地に何十年も前から鉄道網が張り巡らされていて、電車で乗り継げば、沖縄を除いてどこの地方都市にでも行くことが出来ますよね。
ところがニュージーランドにいると、ぷらっと電車で遠出するという感覚がなくなってしまいます。
私はニュージーランドでも、しばらく電車通勤していたことがあるのですが、15分程の短い距離だったにも関わらず、運賃が高い・本数が極端に少ない・遅れる・バス代替輸送・ストライキと、散々でした(涙)...
という訳で、私にとって悪名高きニュージーランドの電車ですが、先程インターネットでCNNの気になる記事をみつけました。
↓↓記事はコチラから↓↓
ニュージーランドに残る、数少ない観光列車には、オープンデッキの展望車輌が連結されいるのですが、身体を乗り出して自撮り(セルフィー)に夢中になる観光客が後を立たず、あまりに危険なため鉄道会社が廃止を打ち出した、というニュースです。
ということで、今日はニュージーランドの鉄道についてお話して行きたいと思います。
鉄道の花の時代はとっくの昔
イギリス連邦の恩恵を受け、ニュージーランドの鉄道はけっこう古い歴史をもっています。
1950年代には最盛期となり、それが車社会の到来と共に廃れはじめ、今度は人口増加に伴って車社会が慢性的な交通渋滞・温室効果ガスの排出・交通事故を引き起こし、人々は鉄道の復興に憧れる...
なんとも皮肉な結果ですよね。
現在も運行していれば、車を運転しない人や、旅行者にとっても大変魅了的な路線が、各地で次々と廃線となっていったそうです。
ニュージーランドは複雑な地形のため、トンネルの数も多く、それらを維持整備するのに費用がかさんだことも原因のようです。
ニュージーランドの長距離列車
ニュージーランドには、長距離列車が現在は以下の3路線だけ残っています。
- ノーザンエクスプローラー(オークランド〜ウェリントン間)
- コースタルパシフィック(ピクトン〜クライストチャーチ)
- トランツアルパイン(クライストチャーチ〜グレイマス)
英語のオフィシャルサイトはコチラから↓↓
このオフィシャルサイトには、上記3つにクック海峡を渡るフェリー、インターアイランダーの旅を入れて4つとしていますが、これは同じ鉄道会社が運営しているためです。
インターアイランダーについては、詳しくは先月アップした記事をご覧下さい。
このフェリーを使えば、北のオークランドから南のウェリントンへ一気に移動し、フェリーに乗り換えてクック海峡を渡りピクトンへ。
そして、フェリーターミナル近くから出発する列車で、ピクトンからクライストチャーチまで更なる南下、そこで最後の列車に乗り換えグレイマスへ。
という具合に、一筆書きの旅が可能です。
私はもう随分前ですが、ノーザンエクスプローラーがまだオーバーランダーと呼ばれていた時代に、パーマストンノースからオークランドへ旅したことがあります。
新幹線のような速さでは決してないので(笑)、10時間近くの長旅でしたが、春だったので、野生の花々や北島の渓谷美、雪を被った活火山のルアペフ山など、車窓からの景色満載でした。
存続が危ぶまれていたオーバーランダーをテコ入れし、客車をアップグレードさせて復活したのが、現在のノーザンエクスプローラーです。
なので当時の車両は、けっこう古かったのを覚えています。
もちろんオープンデッキの展望車も連結していたので、しっかり体験してきましたよ!
ハイ、スリル満点でした(笑)。
っていうか、窓がないので物でも服でも飛ばされそうで〜
そしてものすごい轟音が!!
友達との会話成立が難しく、ソソクサ退散しました...
この路線のイチオシ!はラウリムスパイラル。
険しい山々の間をぬって列車が進むため、線路がまるで360°の円のように回り込み、列車の先頭からお尻が見えるんですよ!
気分はまるで、『世界の車窓から』でルンルン気分♪♪
この他、距離は短いものが多いですが、主な観光地の近くから出る保存鉄道がいくつかあります。
蒸気機関車が季節限定で走ることもあるので、特に春から夏にニュージーランドにお越しの際には、是非お試し下さいね。
では、また明日!
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