ニュージーランド中の若手医師がストライキ!

医師 話題

Kia Ora!今日もお越し頂きありがとうございます。

昨日、夕方6時のニュースを観ていたら、ショッキングなニュースが流れていました。

先月、このブログでも状況をお伝えしていたように、3月15日にクライストチャーチの銃撃テロが起きました。

その直後から、この国の銃規制の在り方が問われ、ジャシンダ・アーダーン首相の宣言のもと、異常な速さで法律が改正されました。

そこで政府の指示に従い、対象となる銃を保持している住民は、こぞって最寄りの警察署に銃を手放す手続きに向かい、既に何百丁という数の銃器が返納されていました。

何と、そこが狙われてしまいました!!

北島にある学園都市パーマストンノースの警察署から、返納された銃器11丁が盗まれ、犯人はそのまま歩いて逃げたと言うではありませんか(驚)。

何だかな〜...

本末転倒というか、「鍵も掛かっていない部屋から...」って、どうして部外者がそんな警察署内部に入り込めてしまうのか??

開いた口が塞がらないとはこのことですね!?

さて、ここから本題です。

今日のお昼のニュースでは、もう1つビックリというか、深刻なニュースが...

病院の研修医が消えるという事実を伝えていました。

国内中の研修医がストライキ!

またです、今年に入って既に5回目。

今回のNZRDA(New Zealand Resident Doctors’ Association)のストライキは本気です!

過去4回は、48時間ストライキだったのに対し、今回は月曜日朝8時から何と5日間ストライキ。

もちろん、中堅・ベテラン医師達は別の組合に所属しているので、通常勤務。

研修医がいなくなっても、医療現場はノンストップです。

でも、縁の下で働く研修医がいないと、回らない現場が多いのも事実です。

つまり若手医師、駆け出しの医師に頼った医療体制が常態化している訳です。

そこで、たくさんの予定していた手術や、外来診療予約が既に延期されたとのことです。

スト期間中、病院機能は急患と入院中の患者さんのケアに限定されてしまいます。

各地域の保健機関DHB(District Health Board)は、なるべくGPに行くよう呼びかけていますが、GPの出来ることは、主に内科的な医療に限られる訳で...

今週は特に、ケガや事故に気をつけねば...

ただでさえ待ち時間の長〜い救急外来が、エライことになっているはずなので。

かつての日本の医師が丁稚奉公のような扱いで働かされ、日本の医療現場にメスが入ったのは、そんなに昔のことではありませんよね。

公立病院で働くニュージーランドの研修医は、始めから給料が保証されているところは良いのですが、その労働条件が劣悪で、まるで戦前の労働条件といった感じです。

これは看護師などにも当てはまります。

10日間ぶっ続けで働き詰めの医師や看護師に、お世話してもらいたいと思いますか??

7日間ぶっ続けでも、私は遠慮したいですね。

人間は機械じゃないですから...疲れがたまればミスを犯しやすくなるのは自然の摂理です。

ニュージーランドにはもちろん私立病院もありますが、ほとんどがお金持ちや保険料を払える余裕の有る人向けです。

しかも、救急外来が無いところが大半です。

私立病院は数も少なく、あくまで営利目的で経営している感が強いのが実態です。

日本の医療は捨てたもんじゃないですよ。

国公私立どこの病院にかかっても良いし、保険診療は料金が国で定められているし。

ニュージーランドの公立病院は、永住権や定められたビザがあれば無料でかかれますが、タダがゆえの不便不足が付きものです。

歯医者もメチャメチャ高額ですよ。

私はこの数年、一時帰国時に医者通いをするのがお決まりとなっています。

ではまた明日!

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