Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。
ただ今、フランスやドイツを始めとする初夏のヨーロッパでは、早くもヒートウェーブが襲っていて、最高気温が何とも40℃!に達するかもしれないとの予報 ヮ(゚д゚)ォ!
世界の気象が変わってきているのは、確かなようですね。
一方、こちらは冬も本番のニュージーランド。
風やインフルエンザにかかりやすい季節でもあります。
このところ、大流行中のはしかや季節恒例のインフルエンザのワクチンの需要と供給が見合っておらず、国内の医薬品を統括管理するPharmacがやり玉にあがったりと...
そんなところに、便利なサービスが登場しました♪
その名も、『Free Sore Throat Screening』。
つまり、日本語では無料のど痛スクリーニング。
ニュースでの紹介記事はこちら↓↓
無料のど痛スクリーニングの概要と実施場所
この画期的ともいえる無料サービスを始めたのは、ニュージーランド国内大手のドラッグストアUnichemとLife Pharmacy。
ちょうど我が家にも、両ドラッグストアが発行する折り込み月刊広告が届いたので、サービスの詳細を読んでみました。
すると、ニュースでは触れていませんでしたが、無料でサービス提供できる背景には、どうやら咽頭痛緩和薬Lozenges(ローゼンジとは、日本のトローチのような口の中で溶かすタイプの医薬品)を販売する製薬会社のバックアップがあるようです。
以前、このブログのニュージーランドのお薬事情でも紹介した、便利なUnichemとLife Pharmacyは、大抵どこの町にも1つや2つあります。
そこで申し出れば、薬剤師さんが問診後、痛いのどを観察してから綿棒で表面をぬぐい、迅速検査キットを使ってわずか10分足らずで、ウイルス性のものか細菌性のものかをスクリーニングしてくれるという優れもの。
これによって、のどの痛みの原因をある程度判断でき、かかりつけ医GPに行って抗生物質を処方してもらうべきかどうかを、事前に判断できるというもの。
ひいては、抗生物質の効かないウイルス性ののどの痛みと分かれば、必要のないGP訪問を抑制し、また高いGP費用を節約できるとしています。
このサービスに踏み切た背景には、下記のような事情があります。
- 一般的にヒトは、大抵毎年1回はのどの痛みに直面するのに対し、その原因の8割はウイルス性のもので抗生物質が効かない。
- そうとは知らず、その原因をきちんと把握しないまま、ウイルス性の風邪に対して効果のない誤った抗生物質使用が後を絶たず、薬剤耐性細菌を増やす原因になっている。
→ニュージーランド国内の抗生物質使用は、この10年間で確実に増加傾向にあるそうです。
- リウマチ熱の初期症状である咽頭痛を軽くみてしまい、積極的な治療をしないまま放置することにより、抗生物質で治療できる溶連菌がさらに悪さをし、心臓機能を悪化させてしまうケースが後を絶たない。
→特に低所得層のパシフィックアイランダーやマオリの子供たちの罹患傾向が高く、心臓手術が必要となるケースも多く、社会問題となっています。
- GP(かかりつけ医)の費用が近年どんどん高くなっていて、1回の診察で50ドルほどかかるため行きたがらない患者が多く、抗生物質で効果的に治療できる細菌性の風邪症状を長引かせてしまっている。
日本の薬剤師法では、患者を直接検査することは許されていないと思いますが、ここはニュージーランド。
ピアスの穴あけやインフルエンザワクチン接種も、薬局でやってもらえます。
看護師を雇っているのかな...
本当に無料なの?
こればっかりは、お客さんと薬剤師(店員)さん次第ではないでしょうか?
やはり、ドラッグストアも商売ですからね(笑)
オススメの薬、特に例の製薬会社のローゼンジや鎮痛薬を見せられて、買わされそうになることは予想できます...
それでも、GP費用よりは安く収まってくれそうですが。
患者側も、事前に要不要の判断をきちんとできるように、知識を深めた方がよさそうですね。
まとめ
今回ご紹介した『無料のど痛スクリーニング』の感想はいかがでしょうか?
医者嫌いや生活費に余裕のない人、はたまた忙しすぎて、仕事を休んで医者に行けない人には朗報だと思います。
私も昨年クリスマス頃、ひどいのどの痛みに襲われました。
その時は、手持ちのトローチと鎮痛剤、そしてマヌカハニーでしのぎましたが、次回はこの無料サービスを試してみるつもりです。
以前、マヌカハニーについて書いた記事はこちらから⇒ ニュージーランドのカヌカハニーに期待
では、皆さん元気でお過ごし下さい!
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