日本語とマオリ語

言葉 豆知識

Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。

春たけなわの日本の皆さん、いかがお過ごしですか?

私も去年の春は日本にいて、京都や川越のお花見を楽しんできました。

ニュージーランドに移住以来、日本の夏を避けるように一時帰国しているので、いったい私は昨今の猛暑に耐えられるか、とても怪しいです(汗)。

日本語も普段あまり使う機会が無くなり、日本語でメモを取ったりすると、書こうとしている漢字が思い出せなくなっていたりすることがあります。

こうしてブログで日本語の文章を書くことが、美しい日本語維持に効果的かもしれないですね。

マオリ語の発音

先週お話したように、ニュージーランドには先住民の言葉「マオリ語」を話す人々が暮らしています。

マオリ語は一旦廃れかけましたが、小学校教育で義務化され、ニュージーランドの公用語の1つとして今日に至っています。

ポリネシア語の仲間であることから、ハワイ語との類似も結構あるそうです。

例えば、「愛」はどちらも「ALOHA」。

また、英語の影響も大きく、面白いものに「MOTOKA」。

何のことだと思いますか?

答えは.....

「車」です。

そう、カンの良い方はお分かりだと思います。

なんと、英語の「MOTORCAR」が由来です。

なまった英語のようですよね!?

ニュージーランドの地名

ニュージーランドには、たくさんの地名がマオリ語で付けられています。

語尾に規則性があることが分かると、それぞれの地名を理解する際に役立ちます。

例えば、地名の終わりに「nui」や「moana」などがよくついています。

「nui」は「大きい」で、「moana」は「海・湖」です。

また、畳語と呼ばれる繰り返し言葉のような地名をよく見かけますが、日本人が聞くと笑ってしまうような響きが多いです。

例を挙げると「PEKAPEKA」、「KERIKERI」、「KOROKORO」など。

面白いですよね!

お店で出会ったマオリのおじさん

実は昨日、屋外エンターテインメントの後、近くの町で遅いランチを食べました。

そして地元のショップをのぞいていたら、ひとりの男性が気さくに挨拶してきました。

私も笑顔で答えると、何だか私の顔をキョロキョロと見ているような...

すると、なんと日本語で話しかけてきました。

見かけは、白人(ニュージーランドではよくマオリ語でパケハと言います)なのですが、けっこう自然な日本語を話すので、話が弾みました。

聞くところによると、弓道を習っているらしく、日本人とも接触があるようで、わたしが日本人だとすぐに見分けがついたそうです。

でも、おじさんの住んでいるその町には日本人がいならしく、もっと日本語を日本人と練習して学びたいそうです。

自分はマオリだから、日本語の発音は難しくないと言っていました。

そうなんですよ、マオリ語はアルファベット読みで通じることが多いのです。

だから「私もニュージーランド国歌はマオリバージョンの方が歌い易くて」なんて答えていました。

お店で品物を見ることも忘れて話に花が咲き、楽しい午後のひと時でした。

そしてそのおじさんは、最後に日本人の誠実さや日本製品の素晴らしさを語ってくれ、私もとても晴れがましい気持ちになりました。

異国で暮らしていると、嫌なことや腹立つことも多いですが、こういう人々に出会うと本当に救われますね。

ではまた明日!

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