ニュージーランド全16ポリテクニックが来年から巨大な1校に統合決定!

留学

Kia Ora! 今日もお越し頂きありがとうございます。

移民の国、ニュージーランド。

移民が国の経済を支えているのも事実。

ニュージーランド人だけでは、この小さな島国は生き残れないでしょう...

な〜んて、マジメに始めてみました😁

ただ、笑えない側面があるんですよ~。

とにかく、産業を支える技術やスキルを持った人々がいない、または集まらなくて、常に人手不足状態の産業が多いんです。(T_T)

それを何とかするのが、国立教育機関のはず。

ですが、もう長いこと、この国の高等職業訓練機関としての役割を果たすはずのポリテクニックは、空回りし続けてきました...

そんなところに、一刀両断のメスが😆

数カ月前から噂はされていたんですけどね。

ようやく昨日、国会で具体的な内容が明るみになりました。

詳しいニュースはこちら↓↓

Government confirms polytechnics will merge as single entity in 2020 | Newshub
It also says most of the existing roles of industry training organisations will be replaced.

そして、関連記事はこちら↓↓

ニュージーランド大学・ポリテクニックに入る時の注意点

ニュージーランドの大学・専門学校

 

ポリテクニック16校が1つになる??

例えば、トラック運転手。

トラック運転手を養成するポリテクニックは、ニュージーランド国内に片手では収まらない数のポリテクニックが、非常に似通ったコースを提供していて、それでいて得られる資格はすべて同じ。

このように重複コースが数多く存在し、ポリテクニックの経営は無駄が多いと指摘されてきました。

言い換えれば、産業現場の需要と教育現場の供給がミスマッチ!

じゃあ電車の運転手は?

と言えば、首都ウェリントンでは新しい時刻表が昨年7月にリリースされても、実際の運転手の数が足らなくて、代替バス輸送でしのいでいる時間帯あり。

しかも養成学校のコースも満員なので、今年いっぱいはこれ以上養成できないと。

「採用活動もがんばっているけど、来年まで今の運転手不足の状態が続くのでよろしく!」といった有様。

有り得ないでしょ?!

以前、このブログでもニュージーランドのポリテクニックについてお話ししたことがあります。

ニュージーランドには現在、大学と同様に学位や修士・博士号も取得できる、実践教育に力を入れているポリテクニックが16校あります。

これらの学校は全国各地に開設されているため、以前のブログ記事で「行きたい学校のコースが満員だったりコースを締め切ってしまっている場合、他の地域のポリテクニックを探せば、似たようなコースがあるよ!」とアドバイスをしました。

ところが、昨日の教育省大臣の発表によると、これら全国16のポリテクニックが来年4月から統合され、単一のメガ・ポリテクニックになるそうです 😯

う~ん、喜んで良いのか残念なお話なのか、正直ビミョウ...

私も今まで3つのポリテクニック在籍して資格を取ったことがあるのですが、それぞれ良さがあったんですけどね。

 

学生の奪い合いも

また、学校の立地条件によっては、ポリテクニックどうしで学生の奪い合いも起こり、定員割れが学校経営を脅かしているケースもみられました。

過去の良い例が、ニュージーランドの最南端インバーカーギルにあるSouthern Institute of Technology

主にセカンダリースクールの新卒を対象に、授業料無料や住まい提供を打ち出して、学生確保に成功。

普通なら、そんな南極に一番近い土地に行きたがりませんよね!?

ニュージーランドは大学やポリテクニックの学費は、ニュージーランド国籍の人であっても基本有料です。

そのため、学生ローンも一般的で、無利子ではあるものの卒業して働き始めると、返済のためにお給料からしっかり天引きされてしまいます(≧∇≦)

学生の間は、ステューデント・ベネフィットといって、国が生活援助資金をくれるんですけどね。

 

職員のリストラが進む可能性大

心配なのが、現職のポリテクニック職員さんたちですよね。

どう考えてもこの世の中、経営統合はリストラを含み持ち、笑う人ばかりで済むとは思えません。

実際、議員の中には、このメガ・ポリテクニック化でおおよそ1,000の職が奪われると、推計を立てて警笛を鳴らしている人もいます。

半年ほど前、ふと私のもとに以前在籍していた学校の卒業生宛メールが届き、久しぶりに学校のホームページに行ってみた時のことです。

その学校の図書館職員たちが、リストラされる騒動が起きていた時らしく、ホームページに抗議デモのお知らせが出てましたもん!

 

現存する大学との差別化はいかに?

さて、ご存知の方もいらっしゃると思いますが、ニュージーランドには8つの国立大学もあります。

ただ、こちらもビジネスコースなどは吐いて捨てるほど(オッと言いすぎ?)ありますが、歯学部はオタゴ大学1校のみ。

医学部もオタゴ大学とオークランド大学の2校のみ。

だから、外国の医師や歯科医師が来てくれないと、とても全国をカバーできるだけのお医者さんはいません。

これから10年で、現役医師も高齢化が進んでリタイヤし、どんどん医師不足が加速していくと危惧されています。

人口の少ない地方のGP医師は、既に67歳で引退したいのに、代わりが来てくれないから辞められないと、インタビューでぼやいていました。

ポリテクニックは大学よりも学費が割安で、各地の学校数も多いため、受け皿が大きいと言えます。

大学を卒業後、ポリテクニックでさらなる専門の資格を勉強するケースも良くありますし、その逆もしかりです。

ポリテクニックが1つの組織として統合されることで、ポリテクニック名は関係なくなるわけですね。

来年4月からの統合に際し、現在のコースに在籍中の学生は、卒業まで一切影響を受けないとしていますが、休学や留年などが絡んでくると、厄介かもしれませんね。

ともかく日本を含め、海外からニュージーランドへ専門留学を目指している方にとって、目を離せない出来事だと思います。

注意深く成り行きを見守って行きましょう!

Playaもこのブログを通して、情報を提供しながら応援していきますね。

では、おやすみなさい!

 

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